ご挨拶
徳島大学大学院医歯薬学研究部 地域・家庭医療学分野/総合診療医学分野
特任教授 八木秀介
地域・家庭医療学分野は、地域医療学・家庭医療学・総合診療医学に関する教育・診療・研究活動を実践する教室として、2023年(令和5年)12月1日付けで医歯薬学研究部医学域内科系に新規開設された分野です。
超高齢化社会を迎え、地域社会の健康ニーズに焦点を当て、地域の文化や環境を考慮し、地域住民全体の健康促進を実践する地域・家庭医療学の重要性が益々高まっております。医学教育モデル・コア・カリキュラムには医師の資質・能力の1つとして「総合的に患者・生活者をみる姿勢 (Generalism)」が示されており、学修目標として「全人的・地域・人生・社会の視点とアプローチ」の教育が求められております。これらの姿勢・視点は、専門医のみならずすべての医師に求められる基本的な学修内容であり、その修得のためには地域医療に触れながら十分な時間をかけた全人的な教育が求められます。医学教育分野別評価では主要な7つの診療科における十分な診療参加型臨床実習期間の確保が求められており、総合診療/家庭医療もそのひとつです。このように地城・家庭医療教育の重要性が高まる中で当分野は開設されました。当分野特任教授は海部病院に対する県の寄附講座「総合診療医学分野」特任教授と大学病院「総合診療部長」を兼ねており、今後はこれら3つの部署の強固な連携によりシームレスな卒前・卒後教育を行い、徳島の総合診療を担う人材育成に尽力したいと存じます。診療面では、専門領域に分類できない疾患に対して臓器横断的かつ全人的な総合診療を各診療科と協力しながら行いたいと存じます。研究面では、地域・家庭医療における未解決の疑問・ニーズを導き出し、患者中心の視点からそれらに応えられる臨床研究を行っていきたいと存じます。今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
研究の概要
総合診療医学分野は、2010年4月に徳島県の寄附講座として徳島大学大学院に開設され、地域医療レベルの向上と地域医療に貢献できる総合診療医育成に向けて、地域医療現場での情報収集を行いながら研究を行っている。
主要研究テーマ
1.総地域医療に貢献できる医療人育成のための地域密着型臨床実習の研究開発2.総合診療医育成のための一貫教育研修プログラムの研究開発
3.地域医療機関における効果的連携システムの研究開発
4.医療資源を有効に活用する疾患別診療連携システムの研究開発
スタッフ紹介
特任教授 八木 秀介

専門分野 総合内科、循環器内科
特任助教 稲葉 圭佑

専門分野 家庭医療・総合診療
特任助教 稲葉 香織

専門分野 家庭医療・総合診療
非常勤医師 山口 治隆

非常勤医師 大倉 佳宏

非常勤医師 田岡 隆成

非常勤医師 高川 由利子
非常勤講師 本田 壮一